ダイヤモンドに魅せられ、ダイヤモンドを愛した歴史上の有名人

ダイヤモンドには魅力がありすぎるのでしょう。大富豪や権力を握った歴史上の人物の多くは、ダイヤモンドをこよなく愛しています。ダイヤモンドの何とも言えない素晴らしい光り輝きが、まるで自分自身のように見え、そして、その輝きが永遠に続くことに魅了されたからなのでしょう。
また、一方で女性の気持ちを引き寄せたくて男性が豪華なダイヤモンドを贈っています。ダイヤモンドにまつわる有名人のストリーをご紹介します。
8度の結婚をした恋多きハリウッド女優エリザベス・テイラー
エリザベス・テイラーは、ハリウッド映画の黄金時代を飾った美貌と演技力を兼ね備えた大女優の1人です。8度の結婚・離婚以外にも婚約して結婚しなかった男性も多数いた恋多き女性でもありました。
映画「クレオパトラ」で共演したリチャード・バートンは、当時のダイヤモンドで最高価格と言われたダイヤモンドを購入し、結婚していた彼女に贈っています。この時、バートン自身も結婚していました。結婚している男性が結婚している女性に当時の最高額のダイヤモンドを贈りたくなる程、素晴らしい美貌の持ち主のエリザベス・テイラーは、ダイヤモンドに負けない光り輝く女性でした。
フランス王朝ルイ14世から始まるダイヤモンドと権力者の関係
「黄金」は紀元前の時代から権力者・支配者の富の象徴でしたが、ダイヤモンドは発見こそ紀元前でしたが、ダイヤモンドは硬いことから光り輝く美しさを引き出す研磨・カット技術が開発されるまで、2000年間以上も宝石としてはあまり高く評価されていませんでした。そのため1600年代に在位したルイ14世の時代にダイヤモンドを権力者が、身に着けるものとして認められるようになりました。
ルイ14世自身も芸術を好むタイプで、ダイヤモンドに興味を持ったと思われます。ヨーロッパで手に入れられる最高の宝石を収集し、1669年には112カラットもあるブルーのダイヤモンドを手に入れています。このダイヤモンドから後に「呪い石」と呼ばれるホープダイヤモンドがカットされたと言われています。
20世紀最大のダイヤモンドコレクターエジプトのファルーク王
20世紀の近代になっても、庶民よりもぜいたくを優先し愛したエジプトのファルーク王は、当初は模範的な政治を行いましたが、父親の死去に伴って、ばくだいな財産を相続。その頃から美しいものへの欲求が強くなり、ダイヤモンドを中心に浪費が始まります。125カラットのエメラルドカットのダイヤモンド妻に70万ドルのエメラルドと110万ドルのダイヤモンドを購入するなどし、民衆の反感を買い、革命によって倒されエジプト最後の君主となりました。
そのほかの有名人
エリザベス・テイラーと同年代で同じくハリウッド女優のマリリン・モンローやフランス革命後のフランスの英雄であるナポレオン1世、ロシヤのロマノフ王朝の女帝エカテリーナ2世などたくさんの有名人、権力者にダイヤモンドに関連する話が残っています。