ドイツ至宝のダイヤモンド「ドレスデン・グリーン」とは?

ドイツの至宝ともいえるダイヤモンドがあります。「ドレスデン・グリーン」と呼ばれる緑色をした41カラット(8.2g)のダイヤモンドがそれです。
ドイツ・ドレスデンから動くことのないダイヤモンド
「ドレスデン・グリーン」は、ドイツ・ザクセン州のドレスデンという都市で展示されているのですが、この200年間、ほとんどこの地を動くことがなかったという珍しいダイヤモンドです。「ドレスデン・グリーン」という名前も、この都市名にちなんで命名されたものです。
有名なダイヤモンドは多く存在しますが、「ドレスデン・グリーン」のように所有者や保管場所が変らないのは、珍しいことと言えます。
「ドレスデン・グリーン」の産出地はインドのコラール鉱山とする説が有力ですが、ブラジル産という説もあるようです。
ニューヨークで展示された「ドレスデン・グリーン」
1768年に、「ドレスデン・グリーン」は他の2粒の大きなダイヤモンドと、小さなな141個のダイヤモンドと一緒に、帽子の飾りになりました。
以後、第二次世界大戦後に1958年までモスクワに保管されましたが、それ以外のほとんどの期間は、ドレスデンで展示されてきました。
そしてその後2000年のミレニアムに、アメリカの宝石商であるハリー・ウィンストン社がニューヨークでの展示を企画し、ニューヨークのハリー・ウィンストン本社やミソニアン博物館で展示が行われた際にドイツの至宝として「ドレスデン・グリーン」が展示されたのでした。