大切にしたいダイヤモンドとの出会いの奇跡的な確率

天然のダイヤモンドは、ひとつひとつがすべて同じものはありません。そのうえ、つくられるのは、人類が掘り出せないほどの地球の奥深い場所です。もし、ダイヤモンドを購入すれば、そのダイヤモンドとの出会いは、すごい確率の低い奇跡的な運命の結果です。それがダイヤモンドの魅力でもあります。なぜ奇跡的な出会いとなるかについて説明します。
宝石との出会いは奇跡的な偶然のたまもの
ダイヤモンドができるためには、ダイヤモンドの元になる成分に非常に高い温度と圧力が長い時間かかることが必要です。地球内部の奥深い場所では、宝石ができる条件が整っており、長い時間をかけてダイヤモンドの成分が、結晶化することでできます。地球内部はどの場所でも高温、高圧力ですが、ダイヤモンドの成分と温度や圧力、時間などの条件が、少し異なるだけでも、ダイヤモンドにはならないで、単なる岩石でできるだけです。ダイヤモンドができるには、温度、圧力、時間、成分の条件がピッタリそろうという偶然が重なる必要があります。ダイヤモンドが希少なのは、その条件がそろいにくいからです。
なお、ダイヤモンドは地球の奥深いところでつくられるので、その場所に宝石が留まっている限り、人間の力では掘りだすことは不可能です。
地球の奥深い場所できた宝石が採掘できる理由
地球の奥深いところでできたダイヤモンドを採掘できるには、地球に地殻変動が起きて、人間の力で採掘できる地表の近くまで、ダイヤモンドが上がってこなければなりません。地球は、長い時間をかけて、海の底が陸地になるなどの地殻変動を起こしています。この偶然がなければ、ダイヤモンドを永遠に人間は手にいれられません。
なお、地殻変動が海の底では、地表に近くに上ってきても採掘することは技術的に難しくできません。海の面積は、地球の表面積の約71%ですから、地殻変動が起きても、それが陸地である確率は、単純計算で3分1に減ります。さらに、現代の最新の技術を使っても、地面を掘れる深さは約12キロと言われています。ただし、これは技術的に掘れるだけの深さであって、商業的にその場所でダイヤモンドを採掘することは不可能な深さです。現在、採掘ができている鉱山で、もっとも深い鉱山でも、深さは4キロにも達していません。近く変動が起きても、深さが4キロ以上あれば、今の技術では採掘できない可能性がありあす。
天然ダイヤモンドに同じダイヤモンドなし
天然ダイヤモンドは、残念ながら同じカットがされていたり、透明度が高いのでひとつひとつの個性が分からないのが残念ですが、厳密にはまったく同じダイヤモンドは、世界でひとつしかありません。購入するダイヤモンドは、地球レベルで見た場合、大変な偶然がつくった奇跡的な出会いの結果の世界でたったひとつしかないダイヤモンドです。
運命的とも言える奇跡的な出会いの結果、所有することになったダイヤモンドは、光を浴びて放つ美しく輝くパワーを持っていますが、所有者にもそのパワーを分け与えるに違いありません。この貴重な出会いは大切したいものです。