破格の価格で取り引きされるカラーダイヤモンド

ダイヤモンドと言えば多くの方は無色透明のものをイメージすると思います。
しかし、実際は産出されるダイヤモンドのほとんどは、黄色味のある褐色です。一般的には無色透明に近いほど価値は高くなります。
しかし、ブルー、ピンク、グリーン、レッドなどのダイヤモンドは産出量が少なく稀少で、無色透明のダイヤモンドより高値で取り引きされています。
希少価値の高いピンクダイヤモンド
例えば、天然のピンクダイヤモンドには、同クラスの無色透明ダイヤモンドのなんと数百倍もの価格がつきます。
現在のピンクダイヤモンドは、ほとんどオーストラリアのアーガイル鉱山でしか産出されません。
アーガイル鉱山で産出されるダイヤモンドの色は、茶色が80%、黄色が16%、無色とグレーが2%以下、ピンクとグリーンは1%以下となります。
大きなサイズのものとなるとさらに稀少で、1カラット以上にカットできる原石は、年に数個しか産出されないのです。
インドのゴルコンダ地方で300年前に産出されたピンクダイヤモンドがあります。ゴルコンダの鉱山を支配していたニザーム王国のコレクションにされていたものですが、このピンクダイヤモンドが、2013年に開催されたオークションで約38億5,000万円で落札されました。
大きさは34.65カラット。1カラットあたり1億円を超える価格ということになります。