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日本の歴史ではダイヤモンドは新参者

ダイヤモンド 慶長遣欧使節団 支倉常長 伊達政宗 キリシタン

世界中で古くから愛されたダイヤモンド

世界ではダイヤモンドは早くから人々の心を射止めていました。世界で最初にダイヤモンドを発見したのはインド人だといわれています。紀元前にまでさかのぼりますが、その後長くダイヤモンドはインドの特産品だったようです。15世紀にインド航路が発見されたことで、ダイヤモンドは世界各地に広がっていきました。ヨーロッパでさまざまなカット法が開発されます。ベルギーのアントワープはダイヤモンドの加工職人が多く集まり、町を作るほど。その後、戦争などの影響でダイヤモンドの加工地は各地を移動しましたが、現在はまたアントワープが加工の中心地になっています。

一方でジュエリーの歴史を見てみましょう。指輪が登場したのはかなり古く、古代ローマ時代になります。当時、ローマでは商取引の契約の証しとして指輪を交換するしきたりがありました。ただ、そのころは鉄製の指輪だったようです。そして、鉄の指輪を婚約の証しとして交換するようになったのです。

ダイヤモンドの指輪が登場したのは3世紀ごろ。これもローマが発祥です。ただ、ダイヤモンドの指輪を婚約や結婚の際に交換するのは、もっと後の時代になります。

日本で最初にジュエリーを身につけた人物は?

日本でも宝石は古代からありました。ひすいや真珠などは、卑弥呼の時代からあったといわれています。高貴な王や豪族の古墳からも多くの勾玉やひすい、水晶などの首飾りが出土しています。ただ、当時は装飾品としての役割よりもお守りとして身につけていたようです。また、古代の政治は呪術が中心だったため、呪術に使う道具としても役割を持っていたと考えられています。

日本で最初にジュエリーを身につけた人物は、支倉常長(はせくらつねなが)だと言われています。彼は1613年に藩主である伊達政宗の命令で慶長遣欧使節団としてヨーロッパを訪れます。そこでキリシタンに関する品々を持ち帰るのですが、その中に指輪もあったようで、彼が指輪をつけた肖像が仙台市に残されています。ただ、これはルビーだったそうです。

蘭学と一緒に日本に入国!?

では日本にダイヤモンドが入ってきたのはいつだったのでしょうか?ある説によると1763年に平賀源内が物産会で紹介したのが最初とされています。ただ、それは本物のダイヤモンドではなかったという説もあります。また、遣米使節としてアメリカに行った木村喜毅摂津守が当時のアメリカ大統領夫人からプレゼントされたという説、アメリカに漂流したジョセフ・ヒコが現地でプレゼントされた説などもあります。いずれにしても、江戸時代の後半になってようやく日本にダイヤモンドが持ち込まれたのです。そのころはジュエリーを装飾品として楽しむ習慣がなかったこと、なかなか手に入らない珍しいものだったことから、ダイヤモンドがファッションとして使用されるのはもっと先のことになります。

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