22億円で落札されたブルーダイヤモンド

22億円という破格の値段で落札されて話題になったブルーダイヤモンドがあります。 「ウィッテルスバッハ」と呼ばれる35.56カラットのブルーダイヤモンドです。
「ウィッテルスバッハ」落札したのはロンドンの宝石商
神秘的な青色のこのダイヤモンドには、 アンティークなブリリアンカットが施されています。1600年代にインドのゴルコンダの鉱山で発見されたものと言われています。 2008年にロンドンのクリスティーズで開催されたオークションで、ロンドンの宝石商・ローレンス・グラフが落札しました。
バイエルン国王の王冠を飾った青いダイヤモンド
このダイヤモンドは、1664年にスペイン国王・フィリペ4世が購入。娘のマルガリータ・テレサとローマ皇帝・レオポルト1世とが結婚する際に、このダイヤモンドを贈ったとされています。
やがてこのダイヤモンドは、ミュンヘンのウィッテルスバッハ 家の所有になりました。これにちなんでこのブルーダイヤモンドは、「ウィッテルスバッハ」と呼ばれるようになったわけです。
ウィッテルスバッハ 家の当主はバイエルン国王の称号を世襲していて、初代バイエルン国王の王冠にも「ウィッテルスバッハ」が飾られていました。
その後「ウィッテルスバッハ」は、個人コレクターの手などを転々とし、2008年のオークションで、約80年ぶりに市場に姿を現したのだそうです。