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「イミテーションダイヤ」と「合成ダイヤモンド」

ダイヤモンド

ダイヤモンドに良く似た別の物質「イミテーションダイヤ」

ジュエリーの中には、ダイヤモンドによく似た「イミテーションダイヤ」を使った品物も多く流通しています。「イミテーションダイヤ」とは、ダイヤモンドに良く似た別な物質を宝石として利用したものです。
「イミテーションダイヤ」としてポピュラーなものに、キュービックジルコニア、モアッサナイトなどがあり、これらがダイヤモンドのイミテーションとして利用された場合、「ダイヤモンド類似石」というように呼ばれます。
「ダイヤモンド類似石」は、ダイヤモンドとは別の物質ですから、物理学的な特性もダイヤモンドとは異なります。そうしたことから、本物のダイヤモンドとの判別は比較的容易にすることができます。

現在、イミテーションダイヤとして最も広く知られているのは、 キュービックジルコニアでしょう。ジュエリーで「CZ」と表示されていれば、それはキュービックジルコニアです。二酸化ジルコニウムから生成されていて、屈折率がダイヤモンドにとても近く、程よい硬度も程あります。
一般の人が一見してもイミテーションと気付かないほど、外見はダイヤモンドによく似ています。価格はダイヤモンドの1%以下で、イミテーションダイヤのジュエリーとしては人気がある「ダイヤモンド類似石」です。

ダイヤモンドと見分ける際には、光の屈折の違いなどで判定することができます。
裸石の状態の石を、新聞紙の上に頭側(尖っていない方)を下にして置きます。これで文字が読めれば、それは本物のダイヤモンドではありません。ダイヤモンドは光の屈折率が高いので、下の文字は読めないのです。
また、白地の紙に点を描き、その上に石を置いて覗きます。この状態で下の点が2つ見えたら、それはモアッサナイトの可能性が高いということになります。

人工的にダイヤモンドを生成した「合成ダイヤモンド」

ところで現在では、人工的にダイヤモンドを生成することが可能になっています。これらは「合成ダイヤモンド」と呼ばれています。こちらは物理学的には「本物」のダイヤモンドで、物質としての特性は天然ダイヤモンドより優れているものも存在します。
もちろん市場価値は天然ダイヤモンドのほうが圧倒的に高く、 合成ダイヤモンドの値段は天然ダイヤモンドの価格の数%といわれています。

合成ダイヤモンドも天然のダイヤモンドも物質的には「ダイヤモンド」ですから、その判別をすることは簡単ではありません。赤外線や紫外線、X線によるスペクトル分析で判別したり、蛍光紫外線を用いた装置で、合成ダイヤモンドに含まれる不純物を確認する等の方法がとられています。

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