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ダイヤモンドのカラーグレードとその評価

ダイヤモンド カラーグレード

ダイヤモンドのカラーグレードは、4Cと呼ばれる国際評価基準によってランク付けされていて、無色に近いほどグレードが高い評価になります。 4Cの基準でカラーグレードは、「D」ランクが最も高い評価で無色に一番近い色合いです。以下、E、F、G、Hと続き、Zまでのランクがあります。下位ランクにいくほど黄色が強くなります。無色のダイヤモンドほど希少性が高い、というわけです。 ただし、ファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれる希少性の高い天然色のダイヤモンドもあり、それは4Cの評価とは別の価値を持ちます。

カラーグレードの基準は非常に微妙なもので、一般の人が最高ランクの「D」ランクと次の「E」ランクを肉眼で判別することは困難だと言われています。「E」ランクと「F」ランクを比較しても同様です。一般の人が見た場合、グレードが2段階違った段階で「なんとなく」違いがわかる、という程度のようです。 そうした理由から、希少性にこだわるのでなく、一般的な美しさを楽しむだけと言う場合には、「H」ランク以上のダイヤモンドを選べば、十分満足できることが多いようです。

ところで、婚約指輪のダイヤモンドの場合は、少々別な意味合いがでてきます。 「結婚」というと、「純粋」、「純白」という表現に大きな意味が出てきます。ダイヤモンドのカラーグレードでは、「D」、「E」、「F」といったグレードに「純白無垢」という表現が使われますので、こうした高いグレードにこだわる人も少なくないようです。 見た目では判別できなくても、気持の上での満足感を得るために高いグレードを選ぶ、というわけです。

さて、プロの人がダイヤモンドのカラーを評価する場合、どのような方法がとられているのでしょう。 カラーの評価は非常に微妙な色合いの判別になります。そのため、安定した一定の光源の下にダイヤモンドを置く必要があります。光源は、北半球の午前中に北側の窓から入る光が良いとされています。これは「標準北光線」と呼ばれていて、色温度約4800度ケルビンの光源です。現在ではこの条件に合った照明器具の下でカラー評価を行います。

そうした光源の下で、マスターストーン(基準石)と呼ばれるダイヤモンドと、評価するダイヤモンドとを比較することでカラーの判定をします。カラーグレードの鑑定を行う人はマスターストーンのセットを持っているのです。 日本のマスターストーンの標準原器は、日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会が協同でGIA(アメリカ宝石学協会)に依頼し作ったものです。

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