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ダイヤモンドの価格が決定する要因

ダイヤモンド

世界中の人々を魅了するダイヤモンドですが、ダイヤモンドは地球内部の非常に高圧・高温の環境で生成されます。
地下140~200kmのマントルの中。温度は1000度から1500度。とてつもない圧力と熱で炭素が結晶化したものがダイヤモンドです。この結晶のうち、火山活動など様々な地殻変動により一気に地表近くまで押し上げられてきた、一握りのものが、人類が手にすることのできるダイヤモンドなのです。
1kgのダイヤモンドを得るためには、鉱床から掘り出された岩石が5300トンも必要で、ダイヤモンドは非常に希少な鉱物といえます。
ちなみに、これまでに発見されたダイヤモンドのうち、最も古いものは、なんと約45億年も前に生成されたものです。地球が誕生したのは約46億年前と言われていますから、そのダイヤモンドは地球の誕生から間もないころに生成されたということになります。

さて、ダイヤモンドの価格はいくつかの要因から決まってきます。
まずは、ダイヤモンドそのものの品質。こちらには国際的な品質評価基準が設けられています。当然、品質の高いダイヤモンドは高額になります。
次に要因となるのは、為替レートです。日本の場合、ダイヤモンドは輸入品です。そのためダイヤモンドの価格も、刻々と変化する為替レートに左右されることになります。
さらに要因としてあげられるのが、流通経路です。流通経路が物理的に長い場合、つまり鉱山から消費者までの物理的距離が遠い場合には、それだけコストがかかり、それは価格に反映されます。それとは別に、商社やメーカーの違いによる流通コストの差もあり、これも当然、価格に反映されています。
ダイヤモンドの価格決定要因として、さらにもう一点。
それは、需要と供給の関係です。需要が多く供給が少ない場合は、価格は上昇します。逆に需要が少なく供給過多の時には価格は下降することになります。

ところで世界のダイヤモンドは、19世紀後半の1888年に創業したデビアス社によって、現在も生産量や価格をコントロールされています。
南アフリカ共和国に本拠を置き、ダイヤモンドの採鉱から流通、加工、卸売に至るまでの巨大カルテルを構築したデビアス社は、一時は全世界のダイアモンド生産額の9割を独占しました。
デビアス社の創業者は、後にケープ植民地政府(現在の南アフリカ共和国)の首相も務めたセシル・ジョン・ローズ氏で、ユダヤ系の財閥からの支援を受けてデビアス社を立ち上げました。

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