クリストフ・ルメール、自身のブランドとエルメスについて

クリストフ・ルメール、自身のブランドとエルメスについて

クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とエルメス

Jean-Paul Gaultier(ジャン・ポール・ゴルチエ)の後任として
2011年エルメスのレディス秋冬コレクションよりアーティスティックディレクションを手掛けた。
特別な存在であったというエルメスの格別なこだわりを素早く理解しながらも、自身が考えるエルメスのメゾンと特性を表現。
エルメスでは洋服がその人の一部になるような心地よさと素材を生かし、美しさだけでなく機能美も備えた長く愛される洋服づくりに貢献してきましたが
2015年春秋コレクションを最後とし、メゾンを去ることに。

クリストフ・ルメールのプロフィール

1965年:フランスのブザンソンで生まれる。
はじめは文学を専攻したが、その後ファッションに転向し、アトリエ・セーブを卒業。
「Thierry Mugler (ティエリ・ミュグレー)」、「Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)」のデザインスタジオで研修したのち、 「Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)」でオートクチュールとプレタポルテを担当。
1987年:ギャラリーラファイエット財団賞受賞。
Andam賞を2度の受賞。
1990年:自身のブランド「クリストフ・ルメール(CHRISTOPHE LEMAIRE)」を設立。
レディースブランドを立ち上げた。
2010年:エルメスレディス・プレタポルテのアーティスティック・ディレクター就任。

クリストフ・ルメールのブランド情報

1990年:パリにて自身のブランド「クリストフ・ルメール(CHRISTOPHE LEMAIRE)」を設立し、レディースコレクションを発表。
1993年:パリコレクションデビュー。
1994年:メンズコレクションスタート。
1996年:シューズブランド「SARTORE(サルトル)」とコラボレート。
2002年:スポーツブランド「LACOSTE(ラコステ)」のクリエイティブディレクターに就任。
これに伴い、2000年〜2006年まで自身のブランドを休止。
2006年:株式会社アバン(AVANT Co., Ltd.)と提携し、「LEMAIRE(ルメール)」として再開。
2007年:フランス・パリの路面に「LEMAIRE PARIS」をオープンさせる。
同年5月:東京・神宮前の路面に「LEMAIRE TOKYO」をオープンさせる。
2008年:アンプジャパン(amp japan)とコラボレート。
ダブルネームコレクションを「LEMAIRE X amp japan」を発表。
2010年:エルメスのレディスプレタポルテのアーティスティック・ディレクターに就任。
エルメスの伝統あるメゾンに新しい風をと白羽の矢が立ったのがクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)であった。
2011年:秋冬のエルメスレディースコレクションにて高い評価を受ける。
2015年:エルメスのアーティスティック・ディレクターを辞任。
自身のブランドに専念するため。

エルメスでの仕事について

2010年にプレタポルテのデザインを担当したクリストフ・ルメールは当時、こう話していました。
「とても光栄なことであると同時に、大きな責任を感じている。エルメスはフランスでもとても特別な存在なのだから。」
エルメスの熟練の職人から学ぶことも多いといいながらも、素早く理解し、
エルメスに求められるクオリティと長く愛される洋服づくりに貢献し、
2011年の自身初となるコレクションでは「クリストフ ルメールは1920年代から続くエルメスのスピリットを正確に理解し、シックなスポーツウェアの要素と見事に融合させた」と高い評価を受けた。