エルメスの紳士服をリードする、ヴェロニク・ニシャニアン

エルメスのメンズ部門を支えるヴェロニク・ニシャニアン

ヴェロニク・ニシャニアンとエルメス

ヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)は1988年にエルメスの当時のCEOジャン・ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas)氏の任命を受けて以来、ファンション業界で唯一メンズを手掛ける女性としてエルメスのメンズのプレタポルテを支えてきた、異色の存在です。
彼女のその名が世間に広く知られるようになったのは、エルメスの紳士プレタポルテを担当した年でした。
才能を認められパリ市新進クリエイター賞のグランプリを受賞したことからです
。 エルメスのプレタポルテを中心とし、靴や帽子なども含めたメンズ部門の包括的なディレクションを現在も行っています。
最前線のメンズファッションをリードし続け、エルメスのブランドイメージを確立した人物といっても過言ではありません。

ヴェロニク・ニシャニアンのプロフィール

フランス・パリ出身。
パリ・オートクチュール専門学校を主席で卒業。
1976年:セルッティのデザイナーとして就任。
1988年:エルメスメンズプレタポルテのディレクター兼デザイナーとして就任。
1988年:パリ市長賞を受賞し、彼女の持つ才能を世間に知られるようになる。
2009年:エルメスのメンズ部門全体のディレクションションを兼務

幼いころより、ファッション業界で働くことを目指していたヴェロニク・ニシャニアン。
その影響は両親にあったといいます。
アルメニア出身の父は控えめでシックなファッションを楽しみ、母と祖母はエルメスのバックやスカーフを愛用するなど、とてもおしゃれでエレガントだったと話しています。
そして、大変な親日家としても有名なヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)は日本料理好き、日本に住みたいくらいだと話していました。
さらに、日本の男性に対しても、以前よりもとてもおしゃれになったと話し、余裕を持ったスタイル、着ることを楽しんでほしいで欲しいとも語っています。

ヴェロニク・ニシャニアンが描くエルメス

1988年〜エルメスの紳士プレタポルテ・ディレクター兼デザイナーに就任して以来、
2009年2月からは、メンズ部門全体のディレクションを兼務しているヴェロニク・ニシャニアン。
彼女が描き続けるエルメスとは。
“素材と色を大切に”“オブジェとしての服”“時を超えて愛される洋服づくり”
“日常生活に適した着心地と実用性”
快活で繊細な女性らしさを兼ね備えた彼女の作るエルメスのメンズ
ウェアは現代的な感性と着心地の良さ、実用性のあるデザインとディテール。
素材に適したスタイルで長く愛される洋服の数々です。
確かな哲学をもってエルメスのメンズの世界を生み出し続けています。