エルメスのデザイナー、ピエール・アルディの仕事とブランドについて

ピエール・アルディのエルメスでの仕事と自身のブランドについて

ピエール・アルディとエルメス

1998年にエルメスのメンズ・レディースシューズのデザイナーに就任した
ピエール・アルディはハイブランド初のスニーカーを発表する。
これまでハイブランドのスニーカーは珍しいものだったが、ピエール・アルディが
考案から実現まで3年もの月日をかけて革で作られたスニーカーを発表した。
エルメスにとって特別な意味を持つ革とスニーカーを結びつけたアイディアで相乗以上の評価を受けた。
また、エルメスのジュエリーのデザインも手掛けるピエール・アルディは
エルメスの歴史をジュエリーで表現するようなデザインを心掛けているという。

シンプルに見えるエルメスのジュエリーだが、作り手の愛情や情熱が十二分に注ぎ込まれていることが分かります。

ピエール・アルディ(PIERRE HARDY)プロフィール

パリ出身。
学生時代は美術の学位を完了しながらダンスの研究もし、卒業時には
profesionnalsダンスカンパニーに参加。
シアタースクールのRueブランシュ舞台美術を教えたり、
バニティフェアイタリア&ヴォーグオムインターナショナルなどの雑誌のイラストレーターとしても活躍。
自身の名前であるピエールアルディ(PIERRE HARDY)のシューズブランドを創立しながらもクリスチャン・ディオール
(Christian Dior)・エルメス(HERMES)・、バレンシアガ(BALENCIAGA)のシューズデザインやセコイア(SEQUOIA)のアートディレクター、ギャップ(GAP)とのコラボレート、メンズコレクションの発表など幅広く活躍しています。
美術を専攻しながらもダンスも学んでいた経歴はデザインの創造性にも表れています。
また、クリエイターとして活躍しながら、舞台美術を教えるなどエネルギッシュで魅力的な自分物であることがうかがえます。

ピエール・アルディ(PIERRE HARDY)のブランド情報

1988年:クリスチャン・ディオール(Christian Dior)のレディースシューズコレクションをデザインすることでキャリアをスタート。
1998年:エルメス(HERMES)のメンズとレディースのシューズのデザイナーに就任。
1999年:自身のシューズブランドピエール・アルディ(PIERRE HARDY)をスタート。
2001年:エルメスのジュエリー部門のクリエイティヴ・ディレクターも務める。
同年、シューズのメンズラインのデザインをスタート。
バレンシアガのシューズのデザインも手掛ける。
2003年:パリにピエール アルディとしては初の路面店をオープンさせる。
2006年:バックコレクションをスタートさせる。
2007年:ギャップとのコラボレーションを発表。
2010年:エルメスのジュエリーのオート宝石を発表。
2012年:シュヴァリエドゥ芸術文化勲章を授与。

ピエール・アルディ(PIERRE HARDY)が語るエルメス

エルメスのシューズのクリエイティブ・ディレクターに就任し
エルメスなどのハイブランドではこれまでなかったスニーカーを発表するなど新しい風を吹きこんだ。
革という伝統素材からスニーカーといった現代の風潮を取り入れたのアイディアには
誰もが驚きの反応を見せました。
のちに、エルメスのジュエリーのデザインも担当することになった彼のデザインはボリューム感で”華奢”という女性らしさを際立てるものを目指してたモノづくりがされています。
彼が語るエルメスへの愛情について、
馬具に多く使われるシルバーはエルメスのアイデンティティー。
そして、エルメスの歴史と伝統は馬にあり。
自身のアイディアをデザインに盛り込みつつ、エルメスの歴史と情熱を語るデザインを心掛けているという。