エルメスのショーウィンドウの美しき物語

エルメスのショーウィンドウの美しき物語

エルメス劇場の始まり、はじまり

エルメスのフォーブル・サントノーレ店のショーウィンドウは別名“エルメス劇場”と呼ばれています。 季節やテーマにインスピレーションを得た美しいウィンドウディスプレイのお披露目。

それは、商品をただ単に陳列するといったショーウィンドウ以上の物語があります。
だから、エルメス劇場はパリのちょっとした名物であり観光名所。 現在でもパリの人々やエルメスを愛する人々を楽しませています。 エルメス劇場の始まり、その歴史は1920年代。手袋売り場の売り子であったアニー・ボーメルが手袋の陳列に工夫を凝らしたディスプレイを行った事からです。 その後、1977年にレイラ・マンシャリが引き継ぎ、現在でも年4回お披露目されています。

レイラ・マンシャリの魔法

レイラ・マンシャリはチュニジア生まれ。
1961年よりエルメスのウィンドウディスプレイのデザイナーに就任。
1977年にはレイラ・マリシャリによるウィンドウディスプレイがお披露目される。
1978年、チーフデザイナーに就任。

彼女がウィンドウをディスプレイするにあたってのモットーは“エルメスの商品が主役”であること。 色や素材が引き立ち、職人の手仕事を尊重することだと語っています。 さらに、この世の中に存在しない世界をウィンドウの中に表現することで道行く人々に幸せを届けたいと語っています。 そのためには、ディスプレイのためだけに特製のバックやスカーフの作製を職人に依頼することも有るのだとか。 また、モナコにあるホテルの客室の内装デザインを手掛けるなどその才能は多彩。

レイラ・マンシャリのディスプレイ作品

レイラ・マンシャリが手掛けてきたエルメスのディスプレイで代表的な作品

 2001年:fluorescent outline of a city、狩り
 2002年:the dream straw messenger
 2003年:カルタゴ
 2011年:50周年記念ウィンドウ