エルメス、時計の歴史とモノ作りのポリシー

エルメスの時計の歴史とポリシー

エルメスと時計の出会い

エルメスが時計と出会ったのは1910年代。
1920年ころからはジャガー・ルクルトやユニバーサルなどの時計メーカとの共同作業で時計を作成していきます。
1978年にはスイスのピエンヌでエルメスの時計専門の子会社「ラ・モントル・エルメス」を設立させ、本格的に時計の製作に乗り出しました。

エルメスの時計の歴史

エルメスが最初に当時主流であった懐中時計の鎖の代わりに革のストラップを装着した時計“ブレスウォッチ”を制作。
ここでもエルメスの職人技と皮を活かすこだわりとアイディアを発揮させやはり時計においてもエルメスが革を使った時計の先駆者となりました。
その後、1928年には革を使った“ベルトウォッチ”を発表。ベルトウォッチはゴルファー向けに作られた時計です。ウエストベルトのバックルに時計の文字盤を隠して衝撃から時計を守るというアイディアから生まれています。
スイスに時計専門の会社を設立してから、本格的に時計の製作に取り組み、アルソーやクリッパー、セリエにケリーといった、現在でも世界中で愛されている作品が作られました。

時計制作に見られるエルメスのポリシー

原点である革の素材は時計にも活かしたことで、ベルトを使った時計の先駆者となったエルメス。
さらに、エルメスの時計専門会社をスイスに設立させたのは本物の時計製造技術を得るため。スイスの時計製造に求めた耐久性に実用性に加えてエルメスの持つ革職人の技術と伝統やアイディアとファッション性の融合を求めたものでした。
時計の製作に対しても、モノづくりにこだわるエルメスの原点が見られます。「美しい作品には機能が伴っていなければならない」歴史ある革製品づくりの技術の伝統と、革命、本物を形にするというエルメスのポリシーは時計にも宿されているのです。