気になるロレックスのアンティーク時計の修理について

2016年3月22日

時計修理イメージ

現行品と違い、アンティーク時計の修理は注意すべき点が数多く存在します。アンティーク時計は現行品とはさまざまな点で異なるため、修理に出す際にも特に注意しなければいけません。
今回は注意すべき点や修理に出すお勧めの場所など詳しくご説明しますので、購入を考えている方や、修理に出そうと考えている方は、ぜひ当記事をしっかりお読みいただき参考にしてください。

アンティーク時計は在庫がないことが多い

ロレックスのアンティーク時計を修理に出す場合、50年や60年以上前のモデルであれば部品の在庫は存在しません。
内部部品であれば同型の純正品が数多く存在しているため、問題なく交換すれば良いものの、針・ベゼル・ダイアルプレートなど、アンティークを特徴づける各部品に関しては在庫がないため、交換する場合には他モデルの純正品または社外品が使用されます。そうすると、アンティークとしての特徴が失われ、どうしても不恰好な外観になってしまいます。それゆえ、それら部品に関しては異常がなければ交換せず、現状のままにしておくのが良いのではないでしょうか。

アンティーク時計の修理における日本ロレックスの対応

しかしながら、日本ロレックスで修理を依頼すると、交換を強く勧められることが多々あります。また、オーバーホールしなければ修理できないと言われることもあります。
時計は精密機械であることから、部品の交換やオーバーホールせずにいると使用不可な状態に陥ってしまいます。“依頼者の要望通り修理する”というのは、後にクレームに繋がる可能性があるため、日本ロレックスではアンティーク時計の修理・オーバーホールに対して慎重に対応しているのです。

アンティーク時計の修理なら「時計屋」も選択肢に入れてよい

このことから、お持ちのロレックスのアンティーク時計を外観的に変えずに、内部部品のみを交換を行う際には、日本ロレックスではなく、時計屋に依頼する方が得策であると言えます。時計屋の数は非常に多く、技術力が伴っていない店舗も数多く存在するため、通常であれば日本ロレックスに依頼する方が得策ですが、アンティーク時計に限っては時計屋も選択肢に挙げられます。

ただし、“悪い部分を全て直したい!”という場合には、修理・オーバーホールを受け付けてくれれば、技術力の高い日本ロレックスに依頼するのが得策です。

代替品・社外品は覚悟しておくべし

何はともあれ、ロレックスのアンティーク時計を骨董品として家に飾るのではなく、使用していきたいというのであれば、代替品や社外品の新品交換を受け入れなければいけません。時計は精密機械であることから、修理やオーバーホールなくして永遠に使っていくことができません。
アンティーク時計の部品は在庫がなく、代替品や社外品を使用することになりますが、1つの時計として長く愛用していくためには、異常や不調の原因となっている部品を交換しなければいけないため、純正品から代替品や社外品に交換するということに関して覚悟をしておく必要があります。

このように、アンティーク時計を修理に出す際には、さまざまな点に気をつけておかなければいけません。アンティークとして可能な限り現状のままで使い続けるのか、1つの時計として末永く使っていくのか、それに応じて修理に出す場所も変わってくるので、しっかり考えておきましょう。