ロレックスのバブルバックの知られざる豆知識・雑学を3つ紹介!

2016年8月16日

ロレックス オイスターパーペチュアル/バブルバック Ref.4486

ロレックスのアンティーク時計で「バブルバック」という言葉はよく目にしますが、実は一言では表せないほどとても奥が深いものなのです。
今回はそんなバブルバックに関する豆知識をご紹介させていただきます。

バブルバックには4つのサイズが存在する

バブルバックと言えばロレックスのアンティーク時計に見られる厚い裏蓋のことを指しますが、実はバブルバックには4つの異なるサイズが存在しています。
裏蓋の直径が19.4mmの「レディースサイズ」、24.0mmの「ボーイズサイズ」、26.4mmの「レギュラーサイズ」、29.4mmの「メンズサイズ」があり、これは各時計ごとにサイズに適したバブルバックを使用していたことで、このように4つのサイズが存在しているのです。
しかしながらサイズは違えど、パーペチュアルに詳しくなかった当時の職人のことを考慮して、どれも同じ構造で設計されていました。

最初のバブルバックに見られる流用

バブルバックといえば自動巻きムーブメントと言われていますが、実はバブルバック初期には手巻きムーブメントが搭載されていました。これはバブルバック誕生の歴史と関連づいており、開発当初は手巻きムーブメントに自動巻き用の回転ローターを搭載したことにより厚みができてしまい格納することが出来なくなったため、裏蓋に厚みをもたしたバブルバックが誕生したわけです。さらに最初のバブルバックには手巻きモデルのケースも使われていました。
つまり、1933年の開発当初にはそれまでのオイスターロイヤルのケースが使用され、変えられたパーツは自動巻き用のローターと裏蓋(バブルバック)だけだったのです。

職人に配慮された設計

バブルバックはそれまでの機構と異なっていたため、分解修理などをする時計職人にとって見たことがない全く新しいものでした。それゆえロレックスはそんな職人たちのためを思い、ムーブメントのカバーに緩急針の調整溝をつけることによって、分解する手間を省くといった優しい設計を取り入れていたのです。
上記で紹介したように、バブルバックの異なる4つのサイズにも同じ構造で設計していたことにより、職人たちが迷うことなく分解できるようにというロレックスの優しさが詰まっていたのです。