ロレックスのダブルネームの種類!契約を果たした各販売店の紹介

2016年8月23日

ロレックス デイトジャスト ティファニー ダブルネーム サンダーバード Ref.1625

ロレックスは、自社の社名以外の名前が入ったダブルネームを作っています。色々なブランドとコラボレーションをしていますが、創業当時は知名度を上げるのが目的だったようです。
創業時はどのようなブランドのダブルネームを作っていたのでしょうか。

特殊なペットネームは他の販売店のもの

ロレックスのアンティーク時計の中に、ロレックスとは関係のないペットネームが記されているものがあります。実はこれはロレックス社のものではなく、他の販売店の名前なのです。
1905年に創業したロレックスですが、当時は自社の店名を直接印刷していました。しかし、創業当時は現在ほどの地位は当然なく無名であったため、商品としての信用を高める目的として販売契約をした一流の宝飾店の名前を入れるようになったのです。これは「ダブルネーム」と呼ばれており、どれもロレックスファンにとってはたまらない一品です。

ゴールドスミス・カンパニー

ゴールドスミス・カンパニーは、イギリスの老舗宝飾品店で、ロレックス取扱店としては世界初。文字盤に「NORTHEN GOLDSMITHS」の文字が刻まれているのがこれにあたります。
通常、ロレックスの文字と共に他店の文字が刻まれますが、文字盤に「NORTHEN GOLDSMITHS」しか刻まれていないものの方が多く存在します。

アスプレイ

アスプレイは1781年にウィリアム・アスプレイによって創業されたイギリスの老舗宝飾品店。ビクトリア女王により王室御用達ブランドの認定を受けるなど、イギリスにおいて広く認知されている宝飾品店です。
文字盤に「ASPREY’S」と刻まれているのがこれにあたり、かなり古いノンオイスターの時計にも見られます。

マッピン&ウエッブ

食器で有名なマッピン&ウエッブは1897年にビクトリア女王により王室御用達のブランドと認定されるイギリスの名門ブランド。1900年代初期は時計やジュエリーも積極的に取り扱っていたことで、ロレックスの時計の販売も手掛けていました。
文字盤に「MAPPIN」と刻まれている時計がこれにあたります。

ブッヘラー

1888年にスイスで創業されたブッヘラーは、世界屈指の品揃えを誇る時計・宝飾品店。
「BUCHERER’S」の文字が刻まれているのがこれにあたり、スイス国内で展開している主要12店舗でロレックスの時計を購入すると、ブッヘラーからロレックスのロゴがついた特製スプーンがもらえます。

ダンクリングス

ロレックスがダブルネームにするようになったキッカケと言われるのがオーストラリアのダンクリングス。文字盤には「ROLEX」と「DUNKLINGS」のダブルネームが記されています。
他のダブルネームにない特徴として、「ROLEX」と「DUNKLINGS」の両方が筆記体で刻まれています。

ゼル・ブラザーズ

ゼル・ブラザーズは、1932年~40年の計8年間に渡りロレックスの時計を輸入・卸売りしていたアメリカの会社。「ZELL BROS」と刻まれているのがこれにあたります。
アメリカにおけるロレックスの事業拡大に貢献できなかったという背景があることから、「ZELL BROS」の文字が刻まれている時計は少し特殊な存在となっています。

セルピコ・イ・ライナ

ベネズエラのロレックス正規販売代理店として知られるセルピコ・イ・ライナは、1930年代終わりから40年代初めにかけてロレックスが南アフリカにおいて新市場の開拓に取り組んでいた背景があり、その経緯の中で契約した会社です。
「SERPICO Y LAINO」の文字が刻まれているものがこれにあたり、主にバブルバックによく見られます。