ダイバーの友!ロレックス「サブマリーナ」の回転ベゼルについて

2016年2月16日

ロレックス サブマリーナー

今ではサブマリーナ以外のモデルにも使われている回転ベゼルですが、最初に採用したサブマリーナは、現在に至るまでに試行錯誤を繰り返して進化を遂げてきました。
今回は回転ベゼルの仕組み、進化の過程についてご紹介いたします。

ダイバーを助ける回転ベゼル

サブマリーナはダイバーが使用することを目的として作られた時計であるため、水中における機能は不可欠。そこでロレックスが考えたのが「回転ベゼル」です。

今や広く知られている回転ベゼルですが、実はサブマリーナに装着されたのが最初。回転ベゼルというのは、経過時間や酸素の残り時間など簡易的でありながら、潜水において非常に有用な役割を果たします。
1970年代には異物などに衝突した際に経過時間や酸素の残り時間が狂わないように”逆方向に回転しないベゼル”が開発され、ダイバーの命を守る時計として世界中でさらに愛用されるようになったのです。

回転ベゼルの仕組み

ロレックスのサブマリーナに装着されている回転ベゼルは水中における使用を目的としているため、両方向回転式ではなく、左にしか回転しません。水中において潜水経過時間を読み取るためのものであり、もし何らかの衝撃で右に回転してしまうと計測不能となってしまい、ダイバーの生死に関わるため、一方向にしか回らない仕組みとなっています。
ちなみにRef.16800以前のモデルには両方向回転式が採用されています。
ベゼルを回転させるために使用されている針金は回転式の種類によって形状が変わり、片方向回転式の場合は先端が直線、両方向回転式の場合は先端が湾曲し、形状によって用途が使い分けられています。

回転ベゼルの進化過程

1953年にサブマリーナが登場して以来、現在までの間に回転ベゼルは何度かマイナーチェンジが行われています。インデックスのつけ方やベゼル外周の刻み方の変更、さらには蛍光塗料を塗るなど、視認性を考慮した変更が行われました。
また、回転ベゼルは頻繁に動く部分であるため壊れることが多々ありました。
そこで堅牢性を高めるためにセラミックに変更し、さらに機構自体においても動きを滑らかにするために仕様を変更するなど、様々な点において改良されてきました。