ロレックス「ミルガウス」の初期モデルには回転式ベゼルが搭載されていた!

2016年7月12日

ロレックス ミルガウス Ref.1019

耐磁性の機能をもつミルガウスの初代モデルには、現在の固定ベゼルであるポリッシュベゼルではなく、回転ベゼルが採用されていました。
2代目モデルからベゼルが変更されたのは一体どんな理由があるのでしょうか。

回転式ベゼルから固定式への変遷

医師や科学者といった磁気にさらされる環境下にいる人のために作られたミルガウスは、1000エルステッドの耐磁性を誇り、ロレックスの革命的モデルと称されるほど。1991年に製造中止となるものの、2007年に復活を遂げ、現在では各定番モデルと同様に根強い人気を誇っています。
発表当初のミルガウスRef.6541には実は回転式ベゼルが搭載されており、2代目となるRef.1019からは固定式ベゼルへと変更になりました。回転式ベゼルは初代モデルにしか見られない特徴であるため、アンティークとして絶大な人気を誇っています。

なぜ固定式に変更になったのか

ミルガウスはもともと、エクスプローラーIIをベースとして作られました。エクスプローラーIIのベゼルには回転式が採用されていることから、初期モデルはそれを受け継いで回転式ベゼルが採用されていたのです。
しかしながら、ミルガウスは医師や科学者といった磁気にさらされやすい特殊な職業向けとして作られたため、回転式ベゼルの役割は必要としませんでした。それゆえ、2代目以降からは固定式へ変更になったのです。ベゼルだけでなく、稲妻型秒針といったミルガウスの特徴とも言える意匠の数々も2代目以降から変更されたため、この変更に残念がる人が多いのも事実。