ロレックス「サブマリーナ」の初期~現行モデルまでの防水性の進化過程

2016年1月1日

ロレックス サブマリーナー

現在では水深300Mまでの防水性能を実現しているサブマリーナですが、誕生当初から高い防水性能が備わっていたわけではありませんでした。
どのような過程を経て防水性を進化させていったのかをご説明いたします。

サブマリーナの初期の防水性

今や300Mの防水性能を誇り、海底作業など様々な場面に使用されているサブマリーナですが、開発当初は100Mまでしか実現することができませんでした。
それでも当時の防水性としては非常に優秀であり、潜水作業においては十分と言える性能でした。

サブマリーナが発売された1953年、ドキュメンタリー映画「沈黙の世界」が上映され、そこでサブマリーナが登場するなど、当時においてサブマリーナは革新的な時計だったのです。

200Mの防水性能に成功

時代の流れと共に、潜水活動の幅が広がることを見越していたロレックスは、改良に改良を重ね、100M防水に止まらず、後に200M防水を誇るRel.6200とRel.6205を発表しました。
Rel.6200はサブマリーナで初めてクロノメーターの称号を得たムーブメントが採用され、防水性や機能性に加え、正確性も獲得したのです。

潜水艇トリエステ号による信頼性の向上

潜水における様々な機能を搭載したサブマリーナですが、その品質が立証されたのが1960年のこと。
潜水艇トリエステ号が1万908Mという世界潜望記録を樹立し、その際に潜水艇の外側にはロレックスのオイスターが装着されていました。
1万908Mという深海において、ロレックスのオイスターは壊れることなく動き続けていたことで、ロレックスの信頼性の確率とともにダイバーモデルであるサブマリーナの信頼性も確立したのです。

300Mの防水性能に成功

現状に満足することなく改良に改良を重ねていったロレックスは、1980年代に防水300Mを誇るRef.16800を発表。
従来の風防ステンレススチールからサファイアクリスタルに変更したことで防水性能300Mを獲得しました。

さらに機能面に関しても、計測ミスを防ぐためにベゼルに逆回転防止機構が採用され、新たなサブマリーナへと進化したのです。
それ以来マイナーチェンジはあるものの、現行と変わらぬ仕様となっています。