「サブマリーナ」の誕生とロレックスの策略

2015年10月27日

サブマリーナ

海洋調査用として開発された「サブマリーナ」。
世界初のダイバーズウォッチが作られた背景にはどのような秘話があったのでしょうか。

サブマリーナとは?

ロレックスのサブマリーナは海洋調査用(ダイバー用)として開発されました。

ロレックスは1926年に完全防水のオイスターケースを開発し、さらにネジ込みリュウズやパーペチュアルなど、完全防水を成し遂げるために細部にまでこだわりました。

防水時計における地位を獲得したロレックスはさらなる高みを目指し、オイスターケースをはじめ様々な部分を強化し、1953年にそれがサブマリーナという名で一般発売されるようになったのです。

時代を見据えたロレックス社

サブマリーナ誕生の背景には、潜水活動の需要という観点があり、1950年代になると世界各地で海洋調査が本格的に始動しました。
海洋調査において、潜水時間や現在時刻などを知るための時計は必需品。ロレックスは本格的な海洋調査が実施されるのを見越して、防水機能を高めた時計、つまりサブマリーナの開発に積極的に取り組んでいたのです。

その結果、サブマリーナは世界初の潜水専用時計となり、多くの海洋調査隊で愛用されるようになったのです。

プロフェッショナルウォッチへの進化

世界初の潜水専用時計として注目されたサブマリーナですが、ロレックスは現状に甘んじることなく、オイスターケースやムーブメントなど、防水におけるさらなる進化を図りました。

また、水中という特殊な環境下における視認性の向上や、衝撃に耐えうることができる耐久性など、海洋調査において、課題となる様々な要因に立ち向かい、最高パフォーマンスを誇るサブマリーナを生み出してきたのです。