チュードルのバラと盾のモチーフは何から由来しているのか?

2016年2月26日

チュードル デカバラ・チビバラ イメージ

チュードルのロゴマークは現在では盾マークが採用されていますが、以前は小さなバラや、大きなバラが採用されていました。
ロゴマークの変化とモチーフとされたマークの由来についてご紹介いたします。

チュードルのモチーフ

チュードルのダイヤルに入ったバラのマーク。これは、チュードルのモチーフであり、イギリスの名門「チューダー家」の家紋をアレンジしたものです。
イギリスにおけるシェア拡大のために新規に創設されたチュードルが、早々に顧客を獲得するのは至難の業。そこで創設者であるハンス・ウィルスドルフが考えたのが、イギリス国民に親しまれているチューダー家の家紋をチュードルブランドのモチーフとして使うこと。
こういった経緯があり、アレンジしたバラのマークがチュードルのトレードマークとして採用されたのです。

「チューダー・ローズ」の愛称

チュードルのモチーフであるバラは「チューダー・ローズ」と呼ばれています。
このバラは大小異なる2つのバラが存在し、大きい方を「デカバラ」、小さい方を「チビバラ」と呼びます。どちらも5つの花びらを持っていますが、内輪部などのデザインに少し違いがあります。

バラから盾に変更されたロゴマーク

上記で紹介したモチーフは、実は1970年代以前のもの。それゆえ現行の時計にはありません。
現行の時計には”盾”のロゴマークが刻まれており、バラが存在しません。
1970年代以前のモチーフに使われていたバラは繊細な仕上げが必要であったことから、製作コストが高かったのです。そこで、より低コストで作れるようにと、1970年代以降にバラから現行の盾へと変更し、その盾のモチーフは現在までチュードルのロゴとして存在しているのです。