歴史に残る人物に所有されてきた「ブリオレット・オブ・インディア」

有名なダイヤモンドには、歴史に残る人物の手を転々と渡り、様々なエピソードが残されているものが多く存在します。
その中のひとつとして挙げられるのが「ブリオレット・オブ・インディア」と呼ばれるダイヤモンドです。
存在が確かなダイヤモンドとしては、世界で最古のものとされていることでも知られています。
12世紀アリエノール・ダキテーヌが最初の所有者
「ブリオレット・オブ・インディア」についての記録は、12世紀にまで遡ります。アリエノール・ダキテーヌが記録に残る「ブリオレット・オブ・インディア」の最初の所有者です。アリエノール・ダキテーヌは、フランス国王であったルイ7世の王妃になった後、イギリス国王であるヘンリー2世の王妃になった人物で、フランスとイギリスに宮廷文化をもたらした存在として知られる人物です。
身代金に使われた「ブリオレット・オブ・インディア」
「ブリオレット・オブ・インディア」はその後、イギリス国王のリチャード1世が所有します。リチャード1世は、その勇猛さから「獅子心王」と呼ばれ、騎士の模範と称賛された人物です。 リチャード1世は、第3回十字軍遠征に参加しますが、敵に捕らわれてしまいます。その際、この「ブリオレット・オブ・インディア」を身代金に使い、釈放されたというエピソードが残されています。