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ダイヤモンドの鑑定方法とそれを証明する鑑定書の信頼性

ダイヤモンド 鑑定方法 鑑定書の信頼性

古い時代のダイヤモンドの鑑定方法と最新の鑑定方法、鑑定書の信頼性、そして最新の人造ダイヤモンドとの違いなど、ダイヤモンドの購入にはとても重要な知識について説明します。

鑑定技術が発達していなかった時代の鑑定方法

鑑定技術が発達していなかった時代、質屋さんはダイヤモンドを質入れしにきた人の身なりや言葉使い、行動などダイヤモンドそのものでなく人物を見て最終判断していたと言われています。人間は外見にだまされることもありますが、プロの警官や税関などのでは、ちょっとした不審な行動から犯罪を犯しているか、いないかを判別して、それがほぼ正しく当たっていると言われています。

ダイヤモンドに限らず、骨とう品ななどを鑑定して適切な価格でお金を貸さないといけないので、人物を見る眼は確かではなかったかと思われます。ただ、この場合は、本物か偽物かの判定は可能ですが、ダイヤモンドの品質の鑑定には、ほぼ役に立たなかったと考えられます。

ダイヤモンドの品質の鑑定方法

ダイヤモンドの品質は、カット(Cut)、カラット(Carat)、透明度(Clarity)、色(Color)の4Cで行われます。

カットでは対照性、研磨状態を基に評価され5段階の評価基準があります。カラットは、重さの単位で1カラットは約0.2グラムです。大きくて重いほど希少性があり価値が高くなります。透明度は、ダイヤモンドを倍率が10倍のルーペで見て、不純物の有無、場所、大きさ、性質、数、色などが総合的に11段階で評価されます。色は、一般的には無色透明から黄色までの間を23段階に分けて評価されます。無色透明であるほど価値が高くなります。なお、ダイヤモンドの色には、ピンクやブルー、パープルの場合もあり、この場合は、無色透明よりも高い評価になることもあります。

鑑定書と鑑別書とは:

本物のダイヤモンドは、4Cで評価された内容が鑑定書に記載されます。なお、鑑定書そのものにも信頼性の高い鑑定書、そうではない鑑定書があります。信頼できる鑑定書は、CGL(中央宝石研究所)、AGT(AGTジェムラボラトリー)、GIA(米国宝石学会)が発行した鑑定書です。それ以外が発行した鑑定書は、鑑定書の発行元に有利になるように鑑定されたものである可能性が高いので、信用度はあまり高くありません。

また、鑑定書とは別に鑑別書というものがあります。鑑別書は、ダイヤモンドが天然であるか、そうないかが鑑定された結果が記載されています。

天然石に熱処理を加えて色をつけて価値があがるように加工された「処理石」、ガラスや水晶からつくられた「模造石」、工業的につくられた「合成石」どうかかの区別が鑑定されています。ダイヤモンドの品質とは全く関係ないので注意が必要です。

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