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今、「タンスの肥やし」として眠っていたダイヤモンドが売られています

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「断捨離」という言葉が流行しています。 やましたひでこ氏の著書で有名になった言葉ですが、不要なモノを思い切って捨てて、身軽で快適な人生を楽しもう、という生活術です。
ヨガの世界で使われる「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という言葉からきているのだそうです。

日本は「断捨離」ブームが到来してます

さて、日本では手持ちのダイヤモンドを「断捨離」する人が増えています。
以前には見かけることの少なかった、ダイヤモンドの買い取り業者が増えてきたことが背景にあるでしょう。街で買い取り業者の看板などを見かけて、ダイヤモンドも「断捨離」できることに気付く人が増えたのではないでしょうか。

香港などでは、日本から持ち込まれた中古のダイヤモンドを対象にしたオークションも開催されています。日本国内で買い取られたダイヤモンドが、海外で売られているのです。

ダイヤモンドを産出できない日本が、いつのまにか輸出国に?

落札の中心は、インドのバイヤーと中国のバイヤーです。 落札したダイヤモンドは自国に持ち帰り、新しいデザインに研磨し直したうえで販売しています。 インドや中国は経済発展が著しく、富裕層が徐々に増加しています。自動車や家電製品をすでに手に入れた富裕層が、ダイヤモンドのジュエリーを購入しているのです。自国通貨の信頼があまり高くないこともあって、資産として投資しているということもあるようです。

さて、天然ダイヤモンドの産出がほとんどない日本では、流通しているダイヤモンドのほぼ100%が海外から輸入されたものです。 しかし、日本のダイヤモンドの輸入量は減少傾向にあります。2000年には271万カラット、金額にして1,289億円の輸入量があったのに対し、2008年の輸入は225万カラット、806億円となっています。 これに対して輸出量は、2000年には10億円程度であったものが、2008年には200~350億円程が輸出されたものと推測されています。

特に大粒のダイヤモンドが多く輸出される傾向にあるようです。 日本は「タンスの肥やし」となっていた大量のダイヤモンドを背景に、いつの間にかダイヤモンドの輸出国になっていたというわけです。

数字にしてみてわかること

こうして数字で見ると、日本人のダイヤモンドに対する「断捨離」の大きさには、驚かされます。 日本には、まだ「タンスの肥やし」として眠っている「埋蔵ダイヤモンド」が3兆円ほどはあると言われています。不要なモノを眠らせてたままにしておくのはもったいないことです。

こうしたダイヤモンドを、鑑定能力があり国際相場を理解している業者に売却することで、再び必要としている人達の手に渡るようにする「断捨離」の精神は、悪いことではないように思えます。

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