エルメス・オレンジボックスのはじまりとは

エルメス・オレンジボックスのはじまりとは

エルメス・オレンジボックスの始まり

エルメスを象徴するブランドボックス。
誰もが思い浮かべるのはオレンジカラーのボックスでしょう。
けれど、エルメスの初期のボックスのカラーはベージュでした。
薄い色のベージュ色の包装紙をしていたのです。
ベージュ色だったエルメスボックスから現在のオレンジボックスが誕生した理由についてご紹介します。

転機となったのは、第二次世界大戦。
第二次世界大戦中、物品の欠乏によってベージュ色が手に入らず、
たまたま残っていたオレンジ色の紙を包装紙として使用したことが始まりでした。
当時は仕方なく、オレンジカラーの包装紙を使用したところ顧客に高評価となり、
戦後、従来のベージュカラーを使用したものの、オレンジカラーが良いという意見が多かったため、正式にオレンジ色が採用されました。
今なお、鮮やかなオレンジ色がエルメスのショッピングバックやボックスは象徴となっています。

また、エルメスボックスのほかに、注目されているのがエルメスのリボンです。
贈答用のリボンやクリスマス用のリボン。
贈答用のエルメスリボンには毎年の年号や毎年決められるテーマが書き込まれます。
さらに、クリスマスには特別なリボンも存在し、リボンのコレクターも多いんだとか。

エルメス・オレンジボックスとジャン・ゲラン

オレンジボックスを正式に採用したのはエルメスのジャン・ゲランです。
そして、エルメスの香水部門を設立したのもジャン・ゲラン。
ジャン・ゲランがエルメスに香水部門を設立させたのは1947年の事でした。
1961年香水部門が独立し、カレーシュが発売されました。
カレーシュとは、幌付き回転馬車の一種のことを指しています。
「もっとも優美で美しい馬車」から命名され、ここにもエルメスの馬車へのこだわりをうかがい知ることができます。