ロレックスのアンティーク時計のメリット・デメリットとは?

2016年1月5日

時計部品イメージ

ロレックスのアンティーク時計を購入したい、と考えている方は非常に多いのではないでしょうか。
現行品にはないクラシカルなデザインは非常に魅力的であるため、ロレックスファンなら1つは手に入れたいものです。
しかしながら、アンティーク時計は維持費が高い、純正品がないなど、さまざまなデメリットが存在するということも知っておかなければなりません。

当ページでは、アンティーク時計の購入・維持に際するメリット・デメリットについてお話します。
ロレックスのアンティーク時計の購入を検討されている方は、これら全てをしっかり把握しておきましょう。

メリット

カッコいい

アンティーク時計を持つことの最大のメリットはやはり外観にあるのではないでしょうか。
近代的なデザインは好き嫌いがありますが、クラシカルな雰囲気が嫌いな人はいないと言っても過言ではありません。また、ロレックスのアンティーク時計は、他ブランドと比べてシンプルでありながら個性色が強く小ぶりなため、どのような方でもスタイリッシュに魅力的に飾ってくれます。

偽物を引く可能性が低い

購入に際しては、偽物を引く可能性が低いというメリットもあります。
ロレックスは世界的に有名なブランドゆえ、現在では多くの偽造品が流通していますが、歴史を遡ると、偽造品が流通し始めたのは1950年頃から。1945年にデイトジャスト、1953年にエクスプローラーI、サブマリーナー、シードゥエラー、1955年にGMTマスターと、現在の主力モデルが次々と発表され、ロレックスの知名度が一躍世界的なものになったことで、流通する偽物品の数が増えていきました。
この時期に流通するようになった偽造品の多くは主力モデルであり、1950年以前のアンティーク時計の偽造品は現在までほとんど製造・流通していません。中には存在するものもありますが、各主力モデルと比較して圧倒的に数が少ないため、販売店舗で直接購入する分には、偽物を引く可能性は極めて低いと言えます。

価値が上がる可能性がある

時計に関わらずアンティーク品というのは、現在では製造中止となっているため、年々、現存数が減少していき、それに伴い希少価値が高くなっていきます。
世界的に有名なロレックスといえども、買取においてはアンティークというより“古い時計”として扱われるため、買取価格が安い、または買取不可なことが多々ありますが、世界中には希少価値の高いロレックスのアンティーク時計を欲しがるコレクターがたくさんいます。
アンティーク時計を持っているというだけで一種の喜びを感じられるのではないでしょうか。

デメリット

コンディションが分からない

アンティーク時計を購入する際に、年式が古いものほど、内部部品のコンディションが分からず、購入後すぐに壊れてしまうということが稀にあります。
販売店は基本的に買い取ったものを販売する、いわゆる仲介業であり、内部部品のコンディションまで把握していないことが多いため、“ハズレ”を引いてしまう可能性があります。ハズレを引かないためにも、オーバーホール実施の有無や内部コンディションの良し悪しを確認している(教えてくれる)お店で購入するのが得策です。
それでも、アンティーク時計は現行品と比べると、壊れる可能性が高いということをきちんと理解しておく必要があります。

修理・オーバーホールに費用がかかる

アンティーク時計を持つことの最大のデメリットは維持費がかかることでしょう。防水・防塵・耐震・耐衝撃など各性能は現行のものより低いため、壊れる可能性が現行品よりも高く、メンテナンス(修理・オーバーホール)に多くの費用がかかってしまいます。
これは時計だけでなく車などでも言えることなので周知の事実だとは思いますが、定期的に手入れをすることでメンテナンスが必要となる期間が延長され、結果的に費用を抑えることができるため、使用後はこまめに汚れを拭く、雨の日や湿気の多い日には使用しないなど、定期的な手入れに加え、注意を払って使用していきましょう。

純正パーツの在庫がない

アンティーク時計は既に製造が中止されているため、修理やオーバーホールに出した際は、部品の交換時に純正パーツの在庫がないことで代替パーツ(社外パーツ)が使用されます。
内部部品であれば、社外品が使用されても外観的に変わりはありませんが、ベゼルやダイヤルなど外観を決定づける部品の交換が必要な場合には、デザインが変わってしまいアンティーク時計としての魅力が激減してしまいます。
そうならないためにも、傷をつけない、壊さないなど、細心の注意を払って使用していかなければなりません。

アンティーク時計というのは非常に魅力的であるものの、使用・維持に際してさまざまなことに気をつける必要があります。長年愛用していけるよう、深い愛情を持って大切に使用していってくださいね。