ロレックスが時計業界に革命をもたらした「パーペチュアル」

2015年10月16日

パーペチュアル

「パーペチュアル」とは、完全防水に欠かせない機能でありロレックスの三大発明の1つです。
ロレックスが世界を代表する時計ブランドに成長するきっかけであり、その機構は現在、世界各国の有名時計ブランドで広く採用されているのです。

それでは、パーペチュアル開発に至るまでの軌跡を辿りましょう。

パーペチュアルの誕生

完全防水機能を実現すべく、オイスターケースやネジ込みリュウズの開発に成功したロレックス。しかしながら、これら2つの機構を併せ持ってしても”完全防水”において重大な欠点がありました。

それは、ゼンマイを巻いた後にリュウズのネジ込みを忘れてしまうこと。

外的な水を完全防御できる時計でも、ネジ込みを忘れてしまうとそこから浸水してしまい壊れる原因となってしまいます。
この問題に対処すべくロレックスが作り上げたのが「パーペチュアル」というゼンマイを巻く必要がない自動巻機能です。

パーペチュアルは360度回転する「全回転機構」であり、ゼンマイを巻く必要がないため、ネジ込み忘れによる浸水を防ぎます。これにより内外ともに完全防水を果たしたのです。
パーペチュアル機構を採用したロレックスの腕時計は世界初の防水自動巻き腕時計となり、ロレックスは防水腕時計において世界のトップブランドに君臨したのです。

時計業界に革新をもたらす

パーペチュアルは1932年に特許申請され、翌年の1933年に認可されました。

腕時計において常に課題とされるのが防水性であり、その課題を完全にクリアしたパーペチュアルは、その高い実用性から現在では世界各国の有名時計ブランドで広く採用されており、まさに時計業界における革命と言える存在なのです。

今や一般的となっている自動巻時計。現在では360℃回転式のほか、一方向のみゼンマイが巻かれる「半回転式」も存在しています。