個性豊かなロレックスの文字盤(ダイアル)の4つの素材を紹介します

2016年2月2日

文字盤イメージ

ロレックスには種類豊富なダイアルが使われていますが、その中でも、アンティークロレックスに使われている特に珍しい4つのダイアルについてご紹介いたします。

アンティークウォッチのダイアル素材

ロレックスや様々なブランドの時計の文字盤には主にエナメルが使用されていますが、ロレックスのアンティークウォッチには「ポーセリン」、「クロワゾネ」、「ウオルナット」、「マホガニー」といった特殊な素材が使われているものがあります。

どれも個性豊かな雰囲気を持ち、非常に魅力的なものばかりです。ここでは、そんなダイアル素材について紹介していきたいと思います。

ポーセリン

ポーセリンは陶製で、磁器土を銅製の原板に塗り、それを高熱で焼き、さらに釉薬と呼ばれるガラスのようなものを上からかけるといった工程を経て作られます。
割れ、欠け、ヒビなど耐久性に優れていないこと、また、1910年~1920年代にかけて製造されたポーセリンは当時から約100年もの年月が過ぎていることから、良い状態を保っているものはほとんどありません。
しかしながら、たくさんの工程を経て作られる独特な仕上がりは味があり、アンティーク時計として非常に魅力的なダイアルとなっています。

クロワゾネ

クロワゾネは別名「有線七宝」と呼ばれ、ゆう薬と呼ばれるエナメルを塗り、それを何度も高熱で焼くことで、次第に模様が描かれていきます。
この技法は芸術とも言えるほどに難易度が高く、それゆえ非常に綺麗で繊細なデザインが特徴的です。
手間とコストがかかることからクロワゾネ仕上げが施されているロレックスの時計の生産数は非常に少なく希少価値大。滅多にお目にかかることのできない逸品です。

ウオルナット

ウオルナットはクルミを使用した木材素材のこと。これは主に家具などに使われている素材ですが、ロレックスのなかでダイアルにウオルナットが使用されているものもあります。本物の木材であることから、1つ1つ木目のデザインが異なり、全てにおいて同じデザインのものはこの世に2つとして存在しません。
主にアンティークのデイデイトに採用されていますが、生産数・流通数ともに少なく非常に希少価値の高い文字盤です。

マホガニー

マホガニーはセンダン科マホガニー属に属する植物のことで、ダイアルに同植物の素材が使用されている文字盤をマホガニーと呼びます。光沢があり見た目にも非常に綺麗で、木材であることから同じ模様は2つとして存在しません。
非常に耐久性が高く、現存しているものでも良い状態が保たれているものが多く存在します。