アンティークロレックスのベゼルの一種である「エンジンターンドベゼル」。現在は生産終了して姿を消しているベゼルの人気の秘訣は一体何でしょうか。
マニアにはたまらない!?エンジンターンドベゼル
ロレックスマニアに絶大な人気を誇っているエンジンターンドベゼル。
オイスターやバブルバックといったアンティークモデルに採用されており、本来は風防のためのベゼルですが、ツヤ消し加工の鏡面仕上げが施され、さらに分刻みに彫が加えられるというデザイン面は、マニアだけでなくロレックス初心者にとっても非常に魅力的。
現在では採用されていないデザインのため、エンジンターンドベゼルというだけで高値で取引されるほど根強い人気を誇っています。
エンジンターンドベゼルのモチーフはどこから?
エンジンターンドベゼルは、細かい線とダイアルを回転するハンドの形状から、航空機に使われている空冷星形エンジンがモチーフだとロレックス愛好者の間で言われていました。
しかしながら実際は、ジェットエンジンをモチーフとして作られています。
ターンドというのは、連続して彫り込むという意味を持ち、つまりジェットエンジンを用いて連続的に彫り込んだベゼルであるため、エンジンターンドベゼルという名前がつけられました。
エンジンターンドベゼルの変遷
ひとえにエンジンターンドベゼルと言っても実は様々なタイプが存在します。
バブルバックに採用された最初のエンジンターンドベゼルは3、6、9、12時の位置にバーがあり、5分おきにドットが配されたデザインで、次に採用されたデザインは外周に向かって傾斜するバーが全体に彫り込まれています。
3番目に採用されたのは傾斜のないフラットなデザイン。
このように様々なデザイン性を持つエンジンターンドベゼルが存在しているのです。
さらに、非常に希少なデザインもあり、12時位置にのみバー、それ以外は全てドットが配されるというタイプもあります。繊細なデザイン変更がまたマニア心をくすぐっているのです。